■東京郊外でシノヴェリ店はまだ早い?
新宿から伸びる京王線。新宿から各停で約20分ほどの場所にある千歳烏山駅。この駅の北側には厨房に中国人シェフが陣取る本格派の中国料理店がいくつかある。場所柄高級中国料理レストランまでにはなっていないが、中国の街中でよくある中級レストラン並みの料理がリーズナブルな価格で食べられる。
そんな本格中国料理のちょっとした激戦区になっている千歳烏山で、正真正銘のシノヴェリを目指して開店したレストランがあった。名前は『星龍(シンロン)』。
料理長は北京の五ツ星ホテル五州大飯店に勤め、揚州料理を学んだという特級厨師。料理顧問には銀座の三笠会館にある揚州料理の『秦淮春』の料理長が名を連ねていた。
しかし昨年後半、人知れず店を閉めてしまった。立派なホームページもあったが今では閉鎖されてしまった。
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■「養源齋」が6月19日に閉店
東京文京区に建つフォーシーズンホテル椿山荘内にあった中国料理『養源齋』が今年6月19日をもって閉店となった。北京の迎賓館「釣魚台賓館」から超一流の料理長が交代で派遣され、最高級の中国料理を日本で提供するレストランとして名を馳せていた。
超一流の料理人、贅を尽くした食材、最高のサービスと他の追随を許さない、日本でも最高峰の正統派北京料理(シノヴェリ)レストランに位置していた『養源齋』が閉店になったのには、私もちょっとショック。
閉店したのにはそれなりの理由があったようだが、いつか閉店するかも知れないという予感はあった。
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■担担麺がいつのまに坦々麺に?
もともとタンタンメンは、四川で天秤棒に担いで売り歩いていたところから「担担麺」と呼ばれるようになった。よって漢字で書く時には手偏の“担”を使うのが正解!
ところが日本の多くの中華レストラン、甚だしいのは本格派と名乗る四川料理店でさえ“坦々麺”と土偏を使っているのだ。こんな間違いを指摘しなければいけないほど、日本の中華料理はまったくもっていかがわしいレストランが多い。
担担麺だけで指摘すると、文字だけの問題だけでなく、中身についても糾弾する必要がある。
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■北京で進む食の香港化
北京の外資系高級ホテル(五ツ星)内にある広東料理レストランの料理長はほとんど香港人と言い切っても良いだろう。北京に外資系高級ホテルが進出した90年代前半から既に広東料理レストランの料理長は香港から招いていた。店によっては点心師も香港から招聘して、飲茶作りの責任者にあてていた。
典型的なパターンに、シャングリラホテルがある。海淀区の北京香格里拉飯店内の広東料理レストラン『香宮』と、建国門外にあるシャングリラホテル系列の五ツ星ホテル中国大飯店内にある広東料理レストラン『夏宮』は、香港のシャングリラホテル内の老舗広東レストラン『香宮』と連動している。
90年代後半に入ると、北京以外の地方都市にも外資系高級ホテルの進出と同時に、香港人シェフは地方都市にも招かれるようになった。
元々香港人シェフの多くは、香港内だけに止まらず、世界中の広東料理レストランから引き合いがあり、シェフ達もステップアップになるなら外国で鍋を振ることをいとわない。
00年代に入ってから、北京の広東料理レストラン事情に新たな展開が見られるようになってきた。
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■香港の北京化現象
香港で北京語を耳にする機会が増えてきた。台湾人やシンガポール人が使う北京語ではなく、綺麗な巻き舌音で発音している中国大陸からやってきた人々の言葉である。
香港の観光名所であるビクトリアピーク、香港有数の高級広東料理店、免税品を扱っているデュティーフリーショップ、そしてペニンシュラホテルのブランド街でも北京語で会話する一団を頻繁に遭遇する。
続きを読む "香港の北京化、北京の香港化(その1)" »
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