閉店情報:千歳烏山・星龍(シンロン)
■東京郊外でシノヴェリ店はまだ早い?
新宿から伸びる京王線。新宿から各停で約20分ほどの場所にある千歳烏山駅。この駅の北側には厨房に中国人シェフが陣取る本格派の中国料理店がいくつかある。場所柄高級中国料理レストランまでにはなっていないが、中国の街中でよくある中級レストラン並みの料理がリーズナブルな価格で食べられる。
そんな本格中国料理のちょっとした激戦区になっている千歳烏山で、正真正銘のシノヴェリを目指して開店したレストランがあった。名前は『星龍(シンロン)』。
料理長は北京の五ツ星ホテル五州大飯店に勤め、揚州料理を学んだという特級厨師。料理顧問には銀座の三笠会館にある揚州料理の『秦淮春』の料理長が名を連ねていた。
しかし昨年後半、人知れず店を閉めてしまった。立派なホームページもあったが今では閉鎖されてしまった。
■地方料理の難しさか?
揚州料理と言えば中国八大料理に数えられ、上海料理の原型の一つとされる地域料理である。
ところが日本では知名度は低く、揚州料理と看板を掲げているレストランは数えるほどしかない。上海で修業をしたこともないのに、上海料理と名乗る店やコックは五万といるのに、本来なら上海料理の源流である揚州料理や蘇州料理は日本では認知されていないからか、日本人料理人では誰も名乗ろうとしない。
揚州料理の店と看板を出しているのは、ほとんどが料理人は中国人。揚州料理への熱い想いやプライドは、当然高い。
しかし、日本で中国料理を提供するとなると、高級店であっても四川料理の「麻婆豆腐」や北京料理の「北京ダック」をメニューに盛り込まないと客が満足しない。『星龍』では揚州料理のコース料理が“売り”であったが、私が訪問した時の他の日本人客の注文を見ている限り、予約していない客がほとんどで、注文もほとんどがアラカルトで料理を頼んでいた。注文しているのはそれも「麻婆豆腐」「青椒肉須」等の一般的な中華料理メニュー。
これでは揚州料理の看板が可哀想であるが、都心から外れた郊外ではどうしても家族連れのお客を相手にするのであれば、いくら店が揚州料理と看板を掲げても、客には揚州料理の特徴や定番メニューなど知るよしもない。
俗に言う中国四大料理(四川・広東・北京・上海)以外の地域料理の系譜を日本で定着させるのにはまだまだ時間が掛かるような気がしてならない。
以上


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「星龍」は知りませんでした。
まだ昼しか行ってませんが、「秦淮春」:場所柄、銀座マダムに合せた菜譜ながら素晴らしい味だと思います。
薬膳の「星福」も悪くないですね。
投稿 卍 | 2005年11月11日 (金) 21時08分